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        月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》

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                          2002.05.15号


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◆もくじ
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 ◇今月のおすすめ 『黄山毛峰』
 ◇コラム 『階段』
 ◇編集後記

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◆今月のおすすめ 『緑茶 黄山毛峰』
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緑茶が合う季節になりました。中国緑茶を代表する、龍井茶と並ぶ有名
な緑茶です。今話題にもなっていますが、日本の煎茶に比べてやわらか
い香りと味です。ゆっくりとお楽しみください。

中国茶.com 黄山毛峰紹介ページ
 http://www.chugoku-cha.com/lu/maofeng.html

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◆コラム 『階段』
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引越をしました。これまでは平家でしたが、新しい家は二階建てで、
玄関を開けてほぼ正面に階段があります。幅の狭い、急な階段です。
最初にこの階段を見て、怖いな、特に降りる時には気をつけないと足を
踏み外すぞ、と思いました。

玄関のドアが開いている時に踏み外したら、まっすぐ家の外まで滑り出
てしまいます。想像しただけで恐くて滑稽な姿です。他はだいたい気に
入ったのですが、この階段だけが心配でした。

二階を見上げて左手側に、かなり丈夫なステンレスの手すりがついてい
るので、気をつけてゆっくりと昇り降りする分には大丈夫そうですが、
なにしろ引越です。手すりに掴まっていたら片手しか使えません。片手
で持てるような荷物はほとんどありません。両手で持っても重い荷物を、
どうやって二階にあげましょう?

引越は、トラックを持っている知り合いの大工さんと、軽自動車をもっ
ているお蕎麦やの若旦那に手伝ってもらって、乗用車の亭主と、私の四
人でしました。計画では、とにかく二階に置くと決まったものは全部上
げてもらうつもりでした。

ところがこういう時には何が起きるかわかりません。手伝ってもらった
二人に縁のある方が亡くなり、引越の日が通夜になってしまいました。
二人ともお手伝いをしなくてはいけないので、大工さんは3時まで、
若旦那は3時半までということになりました。

今回の引越はまったく自慢にならないのですが、手伝ってくれた二人に
は大迷惑の、数々のエピソードを次々に生み出しました。それを伝え聞
いた人が、「悪いけど、この頃こんなにおなかを抱えて笑ったことはな
かった、笑い過ぎて涙が出ちゃった」というくらいです。でもそれは一
先ず置いておいて、とにかく運び込むことが最優先になってしまい、二
階に上げる計画は変更になりました。

最初は同じ町内の引越なので半日仕事だと思っていました。10時頃から
5時頃までで終わり、あとは食事をしようという計画でした。夕方から
お通夜が入ったので、開始時間を二時間早めました。それで十分大丈夫
だという見通しでした。これが甘かったのです。

大型冷蔵庫の引越が大幅に手間どりまして、一時は置いていくしかない
かと思ったのですが、ケーブルテレビの技術屋さんの飛び入りの手伝い
のおかげもあって、なんとか運び込むことができました。でもそれで時
間切れになってしまいました。

乗用車一台ではどうしようもないので、引越一日目はそこまでで諦めま
した。次の日は大工さんは仕事なので、夜7時から残りの荷物の運び込
みになります。トラックさえあれば一回で終わるだろうと思ったのです
が、これも見通しが甘く、なんと二回になってしまいました。

それでもそれでも、とにかく引越は終わりました。一階にはびっしりの
本と書類です。これをすべて二階に上げなくてはいけません。あの狭い
急な階段を使って!

絶望的な気分でした。でもやらなくてはなりません。なにしろ一週間後
に、一階にはもう一つの引越の荷物が来るのです。火事場のばか力とい
いますが、人間、できっこないと思ったことも、いざとなればやってし
まうものですね。

とにかく重い本、雑誌、書類の箱です。とても両手に抱えて階段を全部
昇るのは不可能なので、下から階段の途中まで私が上げ、亭主が階段の
上から下りて運びあげるという方法で、延々と繰り返しました。

くりかえしている内に階段の真中くらいまで上げていたのが、少しずつ
上になり、最後は手すりに背中を預けるようにして、とうとう二階まで
上げてしまっていました。降りる時は手ぶらです。手すりのお世話には
なりますが、とんとんとんと降りられます。調子の良いリズムが出てき
ました。

階段が怖いなどと言っていたのが嘘のようです。怖いことは怖かったん
だと思います。常に気をつけて気をつけて、と思っていましたから。そ
れでもできたのは、ものすごい集中力を発揮したのだと思います。それ
とある意味、逆に相当怖いことですが、繰り返しによる身体の慣れです。
なんと言うか、意識のある半夢遊病状態だったと思います。

運び上げるまでは何とかできました。もう一つの引越も済みました。
普段運動など何もしていない身体が、怪我することなく、倒れることなく、
よく重労働に耐えることができたと、お互いに感心しあっています。
準備運動も何もなしで、本当によく頑張りました。

でも、集中力もそこまででした。片付けは遅々として進みません。疲れ
がじわじわと出てきました。何をするのもスローになりました。一ヵ月
たった今も、かろうじて布団を敷くスペースだけ空けてある二階で、荷
物に囲まれて寝ています。でも、引越の日以来ずっと、横になったらす
ぐにぐっすり眠ってしまうので、あまり困っていません。

そして階段に関してもう一つおまけは、電話が二階にあって、あ、ベル
が鳴ってると聞きつけて、「はーい、はい、はい」と階段を駆け上がり、
ハアハアしながら受話器を取ろうと手を伸ばすと、切れてしまいます。
これもこの一ヵ月の間に何度繰り返したことでしょう。子機を一階に
置けば、何の問題もないのですが、あいにく子機が壊れてしまい、使え
ないのです。何回かけても、何時かけてもでない電話に、本当に住んで
いるのかと疑っている人が増えている気がします。さすがに、そろそろ
買おうと思います。

これだけ毎日何回も階段を昇り降りしていると、その効果はてきめんで
す。足がとても丈夫になりました。一ヵ月で足首と太ももが締ってきま
した。これは大変いいことで、階段さまさまです。

でもやっぱり降りようと階段を見下ろすと、一瞬足が止まります。階段
の数え方って正確には知らないのですが、毎回1、2、3、4、と数え
て昇り降りしますが、13でそれぞれの階にたどりつきます。つまり
階段は12段あるわけですが、これは、12階段ですか? ひょっとして
13階段?!

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◆編集後記
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引越のために、とうとう一ヵ月遅れの発行になってしまいました。申し
訳ありません。気がつけばワールドカップも目前に迫っています。引越
してからテレビをほとんど見なくなってしまいましたが、代表の試合だ
けは見るようにしています。
      
前回の「傘」のなかで「雨降りお月さん」をうろ覚えで書いてしまいま
したが、引越のおかげで、資料が出てきましたので調べましたら、見事
に間違っていました。正しくは「雨降りお月さん 雲の陰」でした。
                             (KAORU)

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   月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》 2002.05.15発行号
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◇発行   中国茶.com
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◇責任編集 森 かおる
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