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        月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》

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                          2002.09.18号

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◆もくじ
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 ◇今月のおすすめ 『青茶 白芽奇蘭』
 ◇コラム 『SHOCK ABSORBER』
 ◇編集後記

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◆今月のおすすめ 『青茶 白芽奇蘭』
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秋になりました。お茶がおいしい季節です。白芽奇蘭は高い香りと親し
みやすい味で、飲んだ人は「本当においしい烏龍茶に出逢った」と喜ば
れています。

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◆コラム 『SHOCK ABSORBER』
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It's my way of absorbing the shock. 

こんな一文だけのメモが見つかりました。「これが私の立ち直り法なの。」
とでも訳しますか。おそらく、ラジオの英会話を聞き流していた時に
メモしたものと思われますが、はっきりとした記憶はありません。

ただどうしてメモしたのかはわかります。まずは「へー、absorb を使う
んだ!」と意外に思ったこと、車で使う言葉のような気がしたこと、そ
して次に 「私の my way って何だ?」と思ったこと、そんなことが気に
なって、この一文をそのへんにあった紙にメモしたのです。

車で使う言葉のような気がしたのは、私の気のせいではなく、辞書で調
べてみたらやはりありました。shock absorber といって、緩衝器の名前
です。衝突した時の衝撃緩和のための装置です。

absorb はもともとは「吸収する」という意味で、そこから、動揺など
を吸収して「緩和する」という意味にもなったわけです。精神的なショ
ック(衝撃)から立ち直るというふうに使うのも、知ってみれば、よく
ある言葉の使い方で、なるほどなと思いますが。そのときの私には意外
で新鮮でした。

この文はあきらかに会話分です。だからこの場合のショックは、それほ
ど深刻ではない、個人的で日常的なちょっとしたショックだろうと推測
しますが、それだったら私も、my way として、深呼吸するとか、酒を
飲むとか、風呂にゆっくり入ってぐっすり眠るとか、草取りをするとか、
歌を歌うとか、いろいろあります。

ショックとは大きくても小さくても、こちらになんの準備もないままに
起きるから衝撃になるわけですが、それでも、「こんなこと大したこと
ないじゃない、気をとりなおして、それこそmy way で前に進もう!」で
立ち直れます。

ショックの度がもう少し大きい場合、「もう生きてはいられない、死ん
だほうがましだ」と思うこともありますが、人間の生命力というのか、
生存本能というのかわかりませんが、なかなかそう簡単にはいかなくて、
ちゃんとお腹が空いてくるのです。

少しでも食べれば眠くなって、眠って起きれば、それこそ目が覚めて、
逆に「こんなことで死ねるか、死んでたまるか」という気になり、また、
日常に戻ります。

この繰り返す日常の力は大きいとつくづく感じます。これは立ち直る、
回復するための最良の方法のひとつだと思います。

しかし、お腹が空いても食べるものがない場合は・・・
急襲されて日常がなくなってしまった場合には・・・

幼い頃に受けた傷は、回復不可能なとても大変なトラウマとして残って
しまいます。
大人になってからでも、ある限度をこえると子供になってしまい、弱気
というよりも自分ではどうすることもできない無能になってしまいます。

その刺のようなショックがささってしまったら、回復するのはほとんど
不可能になってしまうから、刺さっても奥深くまではけっして入れては
ならない、そして、すばやく抜かなければならない、そう思ってきまし
た。最後には笑い飛ばす。これが 長い間、my way でした。

しかし、考えてみれば、このやり方は、shock absorber を自分で作って
いたようなものです。そう、意外な言葉の使い方だと思いながら、やって
いたことは、常に緩衝器と共にあったということでした。

恐ろしく自己防衛的な、攻撃しない、できない、弱い人間のやり方です。
攻撃しない弱い人間が危ないのは、追いつめられて逃げ道がなくなった
時、緩衝器がないとわかった時、開き直って、正反対に向きを変え、攻
撃するということです。自己破壊を伴う攻撃を。

でも、弱い人間だからといって、開き直って正反対を向くのなら、「人
間はそういうものですよ、大昔から変わりゃしません」と、「攻撃こそ
最大の武器」と断定して、最初から強い人間をめざしたほうがいいと思
います。

「吸収して、緩和する」? 吸収するってどうすることなんだろう?
吸収して緩和できるだろうか?「吸収する?」「吸収する?」すぐには
呑み込めずに、私は繰り返しました。

「吸収」という日本語につまずいたのでしょうか? 吸い取って受け入
れてしまうという感じに。私の器量はそこまで無尽蔵ではありませんの
で、抵抗があります。攻撃されることを受け入れるのではなく、吸収す
るとは?

圧倒的な力で、あるいは圧倒的な数で何かが動く時、それと違うと思う
私は、私以外にも同じ感じ方、考え方をする人がいるはずだと夢中にな
って探しています。そしてそういう人がいるとわかった時、勇気づけら
れ、救われた気がします。たとえ会えない人であっても。

そう、ハッと気がつきました。それこそ昔から言われてきたことですが、
shock absorber は「人」です。

どうして「吸収」から私がすぐに呑み込めなかったわけもわかりました。
一つ勘違いしていたのです。緩衝器をあたかも自分の分身のように思っ
ていたことです。あまりにも自己防衛が強すぎて。ここが非常に危ない。
これでは自爆のすぐそばにいます。

家族だったり、友人であったり、あるいは会ったこともない外国の人で
あったりしますが、とにかくshock absorber は自分ではない「他人」
です。

「人間は所詮一人で生まれ、一人で死ぬ」とも思い、「孤独」の格好良
さに憧れますが、一人では衝撃で潰されてしまいます。潰されたくない
と思ったら一人にならずに、潰されたくないと思う人と一緒にいること
です。

自分に起きたことではなくても、家族や友人など身近な人に起きたこと
として深く感じること、それが、吸収でしょう。それができれば、自分
の身に起きた時には、ショックをわが事として深く感じてくれる人がい
ると信じることができます。
それが緩和でしょう。

同じだと思っていた人でも、微妙に向きが違っていたりするから簡単で
はなく、人は勢いのあるほうに流れるから、人が集まったからといって
すぐに解決するわけでもないけれど、そして攻撃する群れからすれば、
邪魔者でしかないので、人間の歴史で攻撃しない群れが勝利したことは
なかなかないけれど。

それでもやはり少しずつは変わってきている気がします。人間は昔から
変わらないというのも一面ですが、天の下変わらないものはないという
のも一面です。なによりもそう思わないと前に進めません。

It's my way of absorbing the shock.

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◆編集後記
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前回、白い百日紅を見たことがないと書いたのですが、その後伊豆にド
ライブしたらありました。そして、大磯でも見つけました。注意力が足
りないだけだったようです。そして、なんと白色より紅色のほうがきれ
いでした。
                             (KAORU)

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   月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》 2002.09.18発行号
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◇責任編集 森 かおる
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