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月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》
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2004.03.02号
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◆もくじ
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◇今月のおすすめ 『黄茶 君山銀針』
◇コラム 『フォビア(恐怖症)』
◇編集後記
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◆今月のおすすめ 『黄茶 君山銀針』
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沈丁花の香りがして春が近づいてきたと思いましたが、また昨日は雪み
ぞれと寒くなってしまいました。でもあと少しです。冬を耐えたご褒美
に、ちょっと贅沢な、温まるお茶を飲みましょう。
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◆コラム 『フォビア(恐怖症)』
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知り合いの奥さんが亡くなったとの知らせを受けたのは節分の日でした。
子宮癌とわかったのが昨年の初夏で、抗ガン剤の治療や子宮摘出の手術
を受けました。手術も成功して、秋には元気に外出もしていたのに、再
発予防のための抗ガン剤治療で具合が悪くなり、とうとう春を待たずに
亡くなってしまいました。
なんだかあっけなくて呆然としてしまいました。昔と違ってこれだけ医
学が進歩してきているのに、どうして、と残念でたまりませんでした。
やはり、癌は恐いと思いました。と同時に抗ガン剤も恐いものだと思い
ました。奥さんは自分の身体に癌が残っているのは恐いから、すっかり
きれいにしたいと希望していたそうです。でも、身体が持たなかったの
です。
癌の治療をしてから5年以上生存する割合のことを、5年生存率といい、
5年生存できれば、癌そのものはほぼ完治したとみなすことができると
いいます。早期発見・早期治療が叫ばれ、そして、現実に完治している
人も多く、不治の病とはいわれなくなりました。
それでも、3人に1人が癌で亡くなっていて、癌は日本人の死亡率のト
ップだそうです。これだけ増えてしまっては、他人事ではありません。
誰でもいずれは自分もと思ってしまいます。体調が悪くなった時には、
癌ではないか、と不安になります。そして壮絶な闘病生活を読んだりす
ると、恐怖は大きくなります。
小さい子どもが熱を出したとき、心配のあまり過剰に反応してしまう親
を「フィーバー・フォビア」(熱恐怖症)というそうです。ちょっとし
た不調を見逃したがために、不治の病になってしまう、万一には死んで
しまうこともあるわけですから、たしかに、親にとっては恐いことで、
どこまでが過剰な反応かは難しいことです。
我家でも子どもを育てるにあたって、自分が病弱な子どもだった父親の
方はとても心配性で、「病気フォビア」とでもいうのでしょうか、子ど
もの様子がちょっとでもおかしいと、すぐ医者に診せろ、病院に連れて
行けと言いました。あまり病気もせずに健康で育った母親の私は、「子
育てフォビア」になりそうでした。
恋愛や交際はいいけれど、結婚という話になったとたんに、尻込みした
り、逃げ出してしまう「コミットメント・フォビア(結婚恐怖症)」の
男性がニューヨークには多いという話を聞きました。日本でもけっこう
いると思いますが。精神的な面だけでなく、身体が動かなくなってしま
うというのですから、深刻な話です。
確かに結婚は、のっぴきならないことです。かかわり合うことを恐れる、
男性の未熟さのあらわれだと言われているようですが、仕事はバリバリ
やって、経済的にもめぐまれ、スマートなつき合い方ができる人たちの
ようですから、単純に大人になりたくないと言い切ってしまうのもどう
かと思いますが。
女性のほうは未婚の母親が増えているようです。「子どもが産めなくな
る恐怖症」とでもいうのでしょうか、かなり年齢的にぎりぎりのところ
にきて、結婚はともかく、どうしても子どもは産みたかったという選択
のようです。経済的に自立していて、ナースやベビーシッターを雇って
子どもを育てているのですから、こちらも大人になりたくないのとは違
う気がしますが。
フランスでは、結婚はしないけれど父親はオッケーの男性がけっこうい
るそうです。これには結婚恐怖症の臭いはしませんね。日本でも離婚が
増え、シングルマザーが多くなっています。数が増えたので偏見も減っ
ているようで、実にサバサバしていています。我慢して結婚している家
庭より、子どもにもいい環境なのでしょうか。
アダルトチルドレンというのは、もともとはアメリカのアルコール依存
症の親のもとで育ち、大人になるとうまく生きていけない人をいいます。
しかし次第に、アルコール依存症の親だけでなく、教育ママや嫁姑関係
の確執など、子供が安心して育つことのできない、緊張をはらむ家庭の
中で育った人たちも、同じような生きにくさを抱えていることがわかっ
てきました。程度の差こそあれ、これはどの家庭にもあります。
家庭に問題がなくても、今、生きづらいと感じている人は多いと思いま
す。たとえ、戦場にいなくても、テロに遭わなくても、これだけ「悪フ
ォビア」とでも言うべき空気が蔓延していて、緊張をはらむ世界に生き
ていれば、平気ではいられません。
情報が毎日届く今は、どこかいらいらした神経症的なものを感じます。
気にさわる存在が、癌のように見えてきて、しだいに自分の安全を壊さ
れると不安を感じるようになり、憎むようになり、ついにはいなければ
いいと排除したくなります。癌を取ってしまいたくなります。完治して
癌戦争に勝ったと宣言したくなります。
でも、完全に取ってしまうことはできないのではないでしょうか。たと
え手術なり治療なりで癌が取れたとしても、身体のどこかに必ず副作用
や何らかのダメージが出てきます。
人類が誕生する前の宇宙、そして人類が滅亡したあとの地球を考えると
ほっとします。
まったくの健康ということは、地球上ですでにもうありえません。癌も
受け入れて、つきあっていきましょう。
さて今晩のおかずは何にしましょうか。何といっても、これが大問題です。
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◆編集後記
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いよいよアテネオリンピック出場をかけたサッカーのアジア地区最終予
選が始まりました。初戦のバーレーン戦は引き分けましたが、明日のレ
バノン戦に期待しましょう。
(KAORU)
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月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》 2004.03.02発行号
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◇責任編集 森 かおる
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