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        月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》

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                          2004.04.11号

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◆もくじ
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 ◇今月のおすすめ 『青茶 佛手茶』
 ◇コラム 『妙なる楽の音』
 ◇編集後記

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◆今月のおすすめ 『青茶 佛手茶』
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桜の満開が続いています。でも急に寒くなったりして、不安定な季節の
変わり目です。香りのいい、すっきりした味の佛手茶で、身体のバラン
スをとりましょう。

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◆コラム 『妙なる楽の音』
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夜空の星を見ましょう。夜空は自然、しかも大自然の宇宙です。宇宙に
は「天体の音楽」「妙なる楽の音」が流れている」と、洋の東西を問わ
ず、昔の人は考えていました。

私の思い浮かべる「妙なる楽の音」の演奏されている図は、天人が舞い
ながら琵琶や笛などの楽器を奏でている、奏楽飛天像という東洋のもの
ですが、西洋のイメージでは、調和のとれた動きをしている天体の音楽
を、オーケストラ演奏もできるような一つの巨大な楽器が奏でていると
いうものもあります。

さらに、人の身体は小宇宙で、小宇宙も生きているあいだ音楽を演奏し
ていますが、ときどき勝手なことをしてバランスを崩してしまうので、
定期的に宇宙の音楽を聴いて調子を整えることが大事である、といわれ
ていました。この調律のような考えも、洋の東西を問わずあったようです。

ところで「妙なる音楽」とはどんな音楽でしょう? 澄んだ清らかなも
のでしょうか? のんびりとした穏やかなものでしょうか? 神々しい
荘厳なものでしょうか? あたたかいものでしょうか? 繊細なもので
しょうか?

天上の音楽は、受け入れる人の感性によって違うでしょうから、いろい
ろな民族がいろいろな音楽を想像したことでしょうが、自然や宇宙のよ
うに、すでにあるものとして捉えていたようです。ゆりかごで魂を揺ら
してくれた大事な音楽は、本当に大切にしなければならない指針だった
ようです。

眠っているあいだにくりかえし聴かされた音楽は、確かなもの、ゆるぎ
ない信頼がおけるものとして聴こえていたはずです。それは眠りを妨げ
ない、無意識で聴いていた音楽です。作曲家の創造する楽曲も、眠って
いる間に、宇宙を感じる心、耳を澄まして聴こえてくる自然なものを感
じ取って、それを意識的に演奏できる曲に作ったのではないかと思います。

ところで科学でわかっていることは、宇宙空間は真空だということです。
真空とは物質が何もないことです。音は空気や水の振動が伝わる現象で
すから、振動するものがない真空中では音は伝わらないのです。

「その通り、宇宙に妙なる音楽なんて流れていない」と言い切る人もい
るでしょう。私は決してロマンチックではありませんが、「妙なる楽の
音」は奏でられていると思います。真空中で音が伝わらなくても、人に
伝わればいいのです。闇という色があるように、沈黙の音があると思い
ます。耳を傾ける天上の音楽はあったほうがいいと思います。

さて、天上の音楽を奏でる楽器を考えたとき、私に一番ぴったりくるの
は、竹とか石とか貝など、天然の素材でできた笛です。おそらく楽器の
歴史としてはリズム楽器が最初にくるのでしょうが、笛は吹いて演奏す
ることや、吹かれた音から、息、呼吸、風などが想像され、宇宙の音が
流れている感じがします。

日本の笛の代表として古くから使われてきた篠笛は、篠竹という細めの
竹で作られた素朴な横笛です。笛は吹く人によって音が違い、何度も聴
いていると誰が吹いているか聴き分けられるようになるといわれる楽器
です。だから、演奏する人の個性がとても出ると思うのですが、それが、
かえって広大な天体の響きを、人がさまざまに受け取っているという気
がします。

縄文の時代からあったという石笛は、海辺の石に穿孔貝(せんこうがい)
が穴を開けてできたもので、自然のままです。ひずみやゆがみから生ま
れる響きは、聴く者に自然と一体となったような、またどこかに運ばれ
ていくような、不思議な感覚を与えてくれます。現在まで使われ続けて
いるのは、驚きでもあり、また日本人の音に対する感性からして当然と
いう気もします。

アメリカの民間シンクタンク「ワールドウオッチ研究所」が発表した
2003年度版の「地球環境白書」によると、現在地球は、ほ乳類の時代が
始まって以来、最も急激なペースで生物種が減少していく、新たな「大
量絶滅時代」に突入したそうです。これを受けてサイエンス・ライター
の金子隆一氏が解説しています。(『現代用語の基礎知識2004』)

「もしわれわれがこのまま何も手を打たず、ただ地球を荒廃させて
  いくならば、遅くともあと数世紀で地球の生命の多様性は、生命
  圏それ自体を維持させることが不可能なまでに低下し、急速に死
  の星と化すだろう。」

「このまま地球と共倒れになるのがいやなら、われわれが地球を卒
業し、より広範囲な活動領域を宇宙に求めるしかないということ
である」

癒しの音楽とか、なごみの音楽として、民族楽器が今さかんに受け入れ
られていますが、まさに絶滅の危機にあるからではないかという気がし
ます。枯れる前の竹の花のようです。忘れかけていたなつかしいものを
聴いて、心なごんでも、そのときだけでは、一時的に疲れをとるドリン
ク剤と同じです。

そこから、これは人にとって本当に大事なことだと、地球を大切にしな
くてはいけないと反省して、その楽器ができた頃まで戻ろう、というよ
うな決定的な回帰が起きるとは思えません。それでも、ちょっと止まっ
てみましょう、急がないでゆっくりいきましょう、スピードを落としま
しょう、くらいの効果はあります。

天体の音楽とか妙なる楽の音は、いってみれば過去の音楽です。それは
また未来の音楽ですが、あくまでも人類が地球で生存し続けることが前
提の未来です。

地球を飛び出して(捨てて)、宇宙の別の場所に生きる(生き延びる)
つもりの人類がすでに出てきているのだとしたら・・・

それはもう絶対に、別種の「宇宙の音楽」を聴いているはずです。
それが「妙なる楽の音」かどうか、残念ながら、私には聴こえません。

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◆編集後記
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先日の日本代表シンガポール戦は、なんだか観ているこちらまでだらり
としてくるような試合で、勝ちましたが残念でした。
                             (KAORU)

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   月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》 2004.04.11発行号
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◇責任編集 森 かおる
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