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        月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》

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                          2004.05.19号

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◆もくじ
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 ◇今回のおすすめ 『花茶 茉莉花茶』
 ◇コラム 『樟(クスノキ)』
 ◇編集後記

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◆今回のおすすめ 『花茶 茉莉花茶』
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そろそろ梅雨の走りで空気が重くなってきています。ジャスミンのいい
香りで気分転換しましょう。


中国茶.com 茉莉花茶紹介ページ(↓)
 http://www.chugoku-cha.com/hua/huacha.html

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◆コラム 『樟(クスノキ)』
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初夏です。この季節には、樟(クスノキ)の新緑が萌え出て、明るい黄
緑色になります。常緑樹ですが、葉の寿命が1年なので、新葉がでる頃
に前年の葉が落ちます。春に芽を出した若葉は、淡い紅色から橙色、そ
れから黄緑色に変わっていきます。本当にきれいです。

5月の終わり頃から小さな花を咲かせ、秋に果実は黒く熟しますが、花
と果実はほとんど目立ちません。そんな花がかわいい、というところは
ありますが、樟は葉の木です。一年中元気な葉ですが、特にこの季節か
ら夏にかけての葉は、盛り上がるような植物の勢いを感じ、毎年すごい
なと思います。

日本の樹木で「長寿の御三家」は樟・杉・公孫樹(イチョウ)だといわ
れていますが、なかでも樟は最も長生きの樹木だそうです。天然記念物
に指定されている巨樹・名木も少なくありません。

私はまだ写真でしか見たことがありませんが、日本で最大の樟の木は、
「蒲生(かもう)の樟」で、鹿児島県の蒲生八幡神社の社殿の横に立って
います。周囲約24m、高さ30m、推定樹令1500年といわれています。
長生きした樟は、葉もすごいですが、圧倒されるのはそのたくましく剛
い幹です。

私のなじみの樟の木は以前住んでいた伊豆半島にあります。伊豆には、
天然記念物の樟の巨樹が三本あります。熱海市の来宮(きのみや)神社、
伊東市の葛見神社、そして市の来宮神社の大樟で、いずれも神木です。

熱海市の来宮神社の樟は、神社本殿の裏手にあります。先ほどの「蒲生
の樟」に次ぐ巨木で、樹齢は約2000年といわれています。そのどっ
しりとした重量感と、うねるような幹はすごいものです。

先日娘が熱海に旅行して来宮神社に行き、その大樟に会ってきました。
そのとき落ちていた小さな枯れ枝をお土産に持ってきてくれ、今私のタ
ンスの引き出しに入っています。樟は樟脳が採れる木です。強い香りが
あり、この香りに防虫効果があります。生木より枯れ枝の方が虫よけと
しての効果は大きいようです。

伊東市の葛見神社の大樟は散歩コースにあり、一番なじみの巨木です。
観光バスが来るような大きな神社ではなかったので、そんなに人もいな
くて、あたりまえに見ていましたが、お客さんが来た時には、自慢げに
見せたいものがあると言って、散歩に連れ出しました。

また、こちらにきても、びっくりすると思いますが、庭のまん中にどっ
しりとした樟のある家に住んでいました。庭としてはどうかとも思いま
すが、おそらく立派な樹だったので移さないで残したようです。手入れ
もしましたが、香りのいい木なので、大変だったというより、楽しかっ
たです。

庭に大きな木があるというのは、実にのびのびできます。のんびり、ゆ
ったりの生活ができます。雨の日でも家の中から、ただぼんやりと大き
な木を見ているだけで落ち着きます。子どものころの娘の木は、この樟
でした。小さな板を枝分かれしたところに置いて椅子にし、本を読んだ
り、歌を歌ったりしていました。

私の子どものころの木は、今でも実家の裏庭にありますが、山桃(ヤマ
モモ)でした。木に登ったり、ブランコを枝に作って遊びました。山桃
の幹と隣の松の木の幹にハンモックを結わえて昼寝もしました。

樹上に家を(あるいは別荘とか小屋)を建てて住む人たちがいますが、
よくわかります。地面から離れて、ほんのちょっと高いところにいるの
も楽しいし、なぜか気がはれると言うのでしょうか、気分が安定します。
不思議なことに一人でいても淋しくないところです。自分の木があると
いうのは、本当にいいものです。

知らなかったのですが、隣町の平塚市が「市民の木」としてクスノキを
制定していました。日本でクスノキを「市の木」と定めている都市は、
驚いたことに63もあるそうです。親しまれているのですね。

樟を知らない、という人も多いかもしれませんが、子どもたちは「トト
ロのおうち」として知っているようです。宮崎駿のアニメ映画『となり
のトトロ」の塚森のクスノキです。これはとてもとても大きな樹です。

昔の日本にはあたりまえにあった親しみのある木として選ばれたのでし
ょうか、子供の守護神としてでしょうか、わかりませんが、たいへん興
味があるところです。一本でも森のようになる大きな木なので、トトロ
が棲んでいてもおかしくない木であることはたしかです。

このごろは植物や動物の名前を漢字ではなく、カタカナで書かれること
が多くなりました。分類上はまちがいがなくていいのかもしれませんが、
そのものを思い浮かべたり、想像するのには不便です。サクラも桜のほ
うがいいですし、キクも菊がいいです。ややこしい字で書くのは大変で
すが、バラも薔薇のほうが、香りも棘(トゲ)もありそうです。

さてクスノキは漢字で「楠」と書かれることが多いのですが、「樟」
(樟木)です。樟脳の樟の字です。「楠」はナム(またはナン)という
クスノキ科の樹木だそうです。漢和辞典によると「常緑高木で、木は芳
香を放つ」とありますから、樟と似ている木ではないかと思います。

やはりクスノキ科の木で、漢字で「椨」と書くタブノキは、日本の照葉
樹林に生える常緑広葉樹として、樟と並ぶ代表的なものですが、あまり
に多すぎたのか、寿命が長くないせいなのかわかりませんが、樟に比べ
て天然記念物も巨木も目立ちません。

東京の浜離宮庭園では、その巨樹の多くが椨で占められているそうです。
昔東京にいた頃行ったことがあり、好きな庭園なのですが、そのころは
樹木の種類や名前などには特別に注意していませんでしたので、はっき
りした記憶がありません。改めて今度行って見たいと思います。

日本で最も有名な巨木は、日本で初めて世界遺産に登録された、鹿児島
県屋久島の縄文杉だと思います。屋久島の杉はもう本当に昔から、結婚
したときから、ぜひ見に行こうと言ってきているのですが、まだ実現し
ません。でも、ありがたいことに、専門家の撮影した写真や映像が豊富
にありますので、まるで行ったことがあるかのように楽しんでいます。

あと、屋久島と同じく、世界遺産に登録された「白神山地」のブナ林が
あります。こちらもまだ行ったことはありませんが、きれいだろうなと、
想像しています。一本の巨木と違って、原生林というのがいいですね。

世界遺産に登録されたり、天然記念物に指定されたりしたものは、逆に
言えば、そうしなければ消失してしまう恐れがあったということです。
せっかく天然記念物になっても、枯れてしまって、指定解除になったも
のもたくさんあるようで残念です。

まだまだ知らない木がたくさんあります。知らない森もたくさんあります。
知りたいとは思いますが、みんなが押しかけてしまったら、大事にして
いることにはならなくなる恐れがあります。困った問題です。知りたい、
見たい、でもやっぱり、そっとしておきたい。

大きな目標を持っているスポーツ選手のインタビューへの答ではありま
せんが、「一試合一試合を大事に」「明日の一番を大事に」していきた
いものです。公園や並木道でも、雑木林でも、神社の鎮守の森でも、あ
らためて見ると、きっとなにかおどろきや発見があるはずです。

すぐそばにある一本の木と親しむことからはじめましょう。



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◆編集後記
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サッカー女子日本代表のオリンピック出場決定おめでとう。北朝鮮との
試合はいいゲームでした。一方、ジュビロはホームのヤマハスタジアム
で全北現代に2―4で敗れ、アジアCL決勝トーナメント進出の可能性
が消滅しました。まさかの敗退?ではありません。そんなに強くはない
のです。Jリーグでもマリノスに負けてしまいました。
                             (KAORU)

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   月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》 2004.05.19発行号
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◇責任編集 森 かおる
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