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        月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》

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                          2004.07.11号

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◆もくじ
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 ◇今月のおすすめ 『紅茶 英徳金毫』
 ◇コラム 『うちの庭を歩く』
 ◇編集後記

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◆今月のおすすめ 『紅茶 英徳金毫』
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台風の多い梅雨です。湿度が高く、温度も急上昇で、いろいろなバラン
スをとるのに時に疲れ気味になります。きりっとした紅茶を飲んで調整
しましょう。

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 http://www.chugoku-cha.com/hong/jinhao.html

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◆コラム 『うちの庭を歩く』
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このところかってにうちの庭が増えています。珍しい巨木があったり、
大好きな竹藪があったり、川が流れていて岩もあったり、もちろん梅や
杉や桜もあります。海も、低い山もあります。そうです、公共の、しか
も駐車と入場無料のところです。

今住んでいる家の庭は小さくて、それはそれで満足しているのですが、
なにしろ歩く距離がありません。私は庭を歩きたいのです。季節により、
その時の気分により、どこの庭にするか決めます。だいたい30分から
2時間くらいまで歩きます。靴さえしっかりと履いていれば大丈夫なと
ころです。

そこで、本当はもう黙っていられない、ぜひ教えてしまいたい、と思う、
すばらしい木や場所がありますが、それでも、そこはうちの庭にしてお
きたいので、じっと我慢です。私は余り人の多いのを好みません。でき
れば車を動かして庭まで連れて行ってくれる相棒とだけで歩きたいのです。

公共のものですから、うちの庭とは言っても、別に通せんぼするわけで
はありませんので、人が少なければいいのです。ある空間が閉められれ
ばいいのです。でも、ほんとうに人のいないときがあります。けっこう
あるんです。そういうときは最高です。

だから、花の季節と紅葉の季節は困ったことになります。花の咲く時は、
お客さまが多くて。日本人の習性なのかもしれませんが、驚くほどどっ
と人が出ます。そんなときは我慢して、あらあなたの庭でもあったので
すね、などと親しげにふるまいますが。

やはり、花は咲いていなくても静かなほうがいいです。花のない季節に
よく歩きますので、木は幹や葉を見ることが多いのです。決して枝から
直接は採りませんが、落ちている葉は、たまにおみやげにしてもって帰
り、押し葉にします。

同じ名前の木でも、しかも同じ庭にあっても、葉がちがいます。もちろ
ん大きさや枯れ具合などの違いもありますが、形が微妙にちがうのです。
たとえばユリノキの丹前型の葉ですが、尖った角が4つのもあれば、6
つのもあります。

木もすっくと立っているものもあれば、かなり低い位置から枝分かれし
た不格好なものもあります。幹の肌もきれいだったり、ごつごつしてい
たり、蔓に覆われていたり、いろいろです。ユリノキなどは珍しい木だ
と思っていましたが、けっこうあるものです。

竹藪が好きなのですが、なかなかその中をを歩く機会がありません。薮
ともいえないほんのちょっとの竹のかたまりだったり、入れなくなって
いたりで。でも、しっとりと空を覆うほどの高さの竹がしばらく続く竹
藪が、うちの庭にはあります。横に伸びてしまっている竹もあります。
がっしりとしているのに倒れている竹もあります。新しい竹藪を最近見
つけて、このところ幸せです。

海辺も、広いので、ちょっと皆さんと離れて歩けば大丈夫です。だいた
い、私が歩きたいと思うところは人とちがうのか、余り混んでいません。
砂浜を歩くのも好きですし、岩場をエッチラオッチラと歩くのも好きです。
ほとんど何もないところが多いので。

たまに砂利石を投げてみたりはしますが、あと、ちょっとした体操をし
たりもしますが、ほとんどは歩くだけです。そこで、立ち止まって深呼
吸したり、いい岩があれば寝そべったりします。ぼーっとしているのが
好きなのでしょうか。

山といっても、登山からはほど遠い、ちょっとした低い山ですが、よい
しょよいしょと、ぼちぼち登ります。まわりの植物を見ながら。単調な
のがいいのかもしれません。それでも、ちょっとでも高いところに行く
と、風通しもよくて、見晴しもよくていいものです。こういう高さ、山
の頂上では、高所恐怖症が出ないのが不思議です。

川遊びも好きで、渓流を歩くのは気持ちのいいものです。ですが、この
ごろはキャンプ場ができてしまったりで、久々に行ってときどきがっか
りします。ただ、岩があって川が流れていればいいのですが、小屋がた
くさん建っています。そうなるともううちの庭ではなくなります。子ど
もの頃に遊んだあの渓流も今はどうなってしまったのか気になります。

車社会になってしまって、おかげでうちの庭も増えているのですが、そ
れでも、そこに行くのが目的ではなくて、そこで歩くのが目的です。施
設はいりません。お茶は持参していますし、けっして無謀な計画はたて
ません。だから、庭なのです。

さて、これはもううちの庭とはいえませんが、もっと時間の余裕ができ
たら、1週間くらい、もちろん泊まりながらになりますが、ひたすら歩
いてみたいところがあります。それが、このたび、世界遺産に登録され
た熊野古道です。

梅原猛著「日本の原郷 熊野」(1990年発行)をあらためて読んでいます。
その本の最後を梅原氏はこう結んでいます。

「熊野古道は今はさびれている。もうここを旅する人はほとんどいない。
 しかし私はもう一度日本人は熊野を想起すべき時であると思う。古代
 と中世の接点の時に、人はルネッサンスのごとく太古への回帰、自然
 への回帰の情熱に駆られてこの熊野へ蟻のごとく参った。今、文明は
 再び太古と自然へ帰ることを要求しているのではないか。また、第二
 の蟻の熊野詣が始まる時期が来ているように思う。」

世界遺産に登録されたことで、梅原氏の想いはかなったことになるので
しょうか? 氏はまず日本人が、という想いだったと思いますが、一気
に世界の遺産になってしまいました。

熊野にはずっと関心がありました。この本を読んで、氏の言うように太
古と自然に帰ることができるのかはわかりませんが、ぜひ熊野古道を歩
きたいと思いました。あまり歩く人がいないということが大きな魅力で
した。

地元の人たちが参詣道を大切にしてきてくれたおかげです。でも、今は
どうなのでしょうか? 登録されてこれからどうなるのでしょうか? 
登録を待っていましたといわんばかりに、本は出るわ、旅行は組まれる
わ、テレビで紹介されるわ、と大変です。

広く知られるのはとてもいいことですし、知られる価値のあるところで
すし、なにか地に足のついていないような世の動きの中で、大きな役割
を果たしてくれることとと思います。

でも、どうか、そのままずっと歩く道として残していってほしい、と切
^に望んでいます。

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◆編集後記
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ユーロ2004ではギリシャが優勝しました。なにかしらオリンピックが心
理的な強いパワーになったのでしょうか。
                             (KAORU)

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   月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》 2004.07.11発行号
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◇責任編集 森 かおる
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