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        月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》

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                          2005.06.05号

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◆もくじ
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 ◇今月のおすすめ 『青茶 黒旦』
 ◇コラム 『桜島』
 ◇編集後記

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◆今月のおすすめ 『青茶 黒旦』
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固そうな名前ですが、やわらかないい香りのお茶です。ほのかな甘みが
あり、親しみやすく、飲みやすい味です。これからの季節は、水出しの
冷茶にしてもいいですね。

中国茶.com 紹介ページ(↓)
 http://www.chugoku-cha.com/jin/heidan.html

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◆コラム 『桜島』
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居間の5月と6月のカレンダーは、鹿児島市の吉野公園になりました。
画面中央より少し上奥に、青い桜島が見えます。桜島はきれいな白い煙
を、島の右側に上げています。手前の吉野公園には白と基が赤で桃色に
みえるツツジが、その向こうには赤のツツジが鮮やかに咲いています。
おだやかな初夏の風景です。

鹿児島市の吉野公園側から桜島を見ているわけですから、ちょうど間に
あって写っていませんが、錦江湾があるはずです。この錦江湾に桜島の
ある風景が、ナポリ湾に望むヴェスヴィオ火山とよく似ているので、
鹿児島市は「東洋のナポリ」といわれてきました。

ナポリと言えば、風光明媚な所の代表で、したがって鹿児島も、とても
すばらしい所だということです。現在鹿児島市とナポリ市は姉妹都市に
なっていて、交流もしているようなのですが、ワインと焼酎のおつきあ
いでしょうか? ピザとさつまあげのおつきあいでしょうか? おもし
ろそうです。

しかし、ヴェスヴィオ火山は、あの古都ポンペイを、火山灰で埋め滅ぼ
した火山です。79年の大噴火から、長い間灰で埋まっていたポンペイ
は、今は遺跡として一般に公開されています。実際にイタリアに旅行し
て見た人も多いと思います。

また、テレビ番組でもよく取り上げられ、映像で観た方も多いと思いま
すが、ローマ時代の街並みが、そのままの姿で保存されています。しか
も当時の人々の生活の様子まで知ることができます。

しかしそれが残ったのは、大爆発した火山の灰に、そのまますっぽり埋
まっていたからです。ヴェスヴィオ火山の最近の噴火は1944年で、
その後活動は休止しています。いつまた噴火を起こすのか、わかりません。

桜島も活火山です。もともとは島でしたが、1914年の大噴火で、山
腹から流れ出した溶岩が海を埋めて、大隅半島と陸続きになりました。
このときの写真を見ると、カレンダーの写真とはまったく違って、黒煙
をもくもくと噴き上げて恐ろしいものです。

今も、南岳が活発な噴火活動を続けています。ここ数年穏やかですが、
気象庁が詳細な24時間観測を行っている、常時観測火山です。危ない
といえば、危ないところです。

気象庁の桜島の火山活動の履歴を見ると、まるで病人のカルテみたいで
す。火山からすれば活動ですが、ものすごい量の火山灰が降ったり、土
石流が起きたり、火山礫や噴石などで車のガラスが割れたり、ビニール
ハウスが破れたり、地元に被害を及ぼしています。

カレンダーの写真では桜島は、白い煙をあげていますが、静かです。白
い煙は端から見ているだけなら、きれいなものですが、地元の人たちに
は、世話のやける、迷惑なものでしょう。生きている火山を抱えている
のですから。

街は風向きによっては、火山灰で灰色の世界になってしまいます。窓を
閉めないと、家の中がざらざらになったり、洗濯物が黒くなったりする
そうです。そして火山灰は目に入ると痛いので傘がいるそうです。
ちょっとうるおいのある生活とはいえないかもしれません。

それでも、鹿児島では、噴火する桜島を災いのもとだとは思っていません。
火山とそして火山灰と一緒に生活しています。心配は心配でしょう。厳
しい環境ではありますが、きっと他にはない豊かな生活があるのだと思
います。

大分県の九重山、熊本県の阿蘇中岳、宮崎県と鹿児島県の境にある霧島
山など、九州には活発な火山が多くあります。どこも本当にすばらしい
大自然です。でも、長崎県の雲仙・普賢岳噴火の、大火砕流災害は、ま
だ記憶に新しいものです。

別にそんなに驚くことではないかもしれません。日本中、いつ噴火する
かもしれない火山はいっぱい、地震を起こす活断層もいっぱいです。
3月の福岡沖地震は、それまで地震は起きないと思われていた場所で発
生しました。その危ない日本に私たちは暮らしています。

私の生まれ育った静岡県は、東海大地震がいつ起きてもおかしくない、
とずっと言われ続けていますし、今ではより愛知県側に震源地域が移っ
て、広域になりました。また、高知県から和歌山県の南海地震、そこか
ら静岡県までの東南海地震の発生も予測されています。しかも、この三
つが同時に起こる可能性が高いそうです。

規模が大きく、大規模な津波が発生することが多い地震といわれていま
す。毎年の訓練に参加していたときにはわかりませんでしたが、あの昨
年末のスマトラ沖大地震と同じ型だときき、怖くなりました。

今では、東京で大地震がいつ起きてもおかしくない、と言われはじめて
います。確実に起きると信じている人がいます。地震が起きたら、日本
は終わりだとか、首都を他に移しておけとか、話題になっています。

それはそうでしょう。政府が、首都直下型地震が発生した場合の被害想
定を発表したからです。阪神大震災も新潟中越地震も、この直下型の地
震でした。地震と言えば、「備えは大丈夫か?」です。あまりに耳慣れ
た表現になってしまい、かえって、何を備えたって、どうせ駄目でしょ
う、死ぬんでしょう、という人が多いのではないかと思います。

自然災害は避けられないこと、として受け入れているというか、どうす
ることもできない、嫌なものは触りたくないという現実逃避かもしれま
せん。

私もそうですが、結局、被災者になる立場でしか考えていないのです。
火山が好きだとか、地震が好きだとか言ったら、学者でなければ、ちょっ
と変な人みたいです。でも、その活動でできた日本列島の景観や温泉は
大好きです。ただそこから先、地形や地質に興味を持ち、理解しようと
いう方に向かう人が少ないのです。理解すれば、不安も少なくなるので
すが。

今年2月1日に、三宅島の避難指示が、4年5カ月ぶりに解除され、島
民の帰島が始まりました。今でもまだ、島では有毒な火山ガスの噴出が
続いています。それでも、避難前の住民の半分くらいが帰島しました。
ガスマスク姿は、なんだか時代が違うのではないか、という感じがしま
すが、火山ガスと共に生きていくつもりのようです。

噴火や地震は怖い、でも避難先や、新しい土地での生活が安全かという
と、そうは言い切れません。単純に、ふる里の場所がいいということだ
けではなく、そこで暮らすこと、毎日つきあってこそできる、慣れ親し
んだ生活がないからです。

阪神大震災では、直接震災によって亡くなった方々とは別に、震災後に
自殺したり、体調を崩して亡くなった人が大勢います。また、家族や地
域社会と離れ、孤独に1人暮らしをしている人も大勢います。

三宅島の人たちは、避難後も、離れて暮らしていても、共同体としては
つながっていたい、という強い気持ちがあったようです。また島に住み
たい、いつか帰島したときには、また一緒に暮らしたいと、連絡を取り
あっていたようです。

こんなに島に帰るのが遅れるとは思っていなかったでしょうから、長い
避難生活はとてもきつかったと思います。安全を考えて、帰島はあきら
めた人も半数いるわけですが、たしかに、病人や老人にはきついだろう
と思います。また、帰っても仕事ができないという人も多いと思います。

ただ、三宅島はすばらしいところです。きっと帰っていく人にはそれが
わかっているのでしょう。自然に対する畏敬の念があり、三宅島が好き
なんだと思います。言葉にはしにくいかもしれない、島が育んだ、豊か
に生きる感性があるのでしょう。

桜島にも、きっとそんな不思議な力があるのだと思います。せっかくだ
から、桜島をご縁に、火山が好きな人になりましょう。今日の桜島のご
機嫌はいかがでしょうか?

さて、鹿児島に住む人は、いつも日本を南から眺めているんですね。鹿
児島から日本列島を見る、日本の歴史を見る、というのは、どんなもの
でしょう。北からとか、本州の真ん中から見るのとは、感じ方が違うん
だろうな、と思います。鹿児島に立ったつもりで想像してみました。
いや、なかなか掴めるものではありません。

でも、日本は島国だなと、あらためて、思いました。

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◆編集後記
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鹿児島出身の、サッカーの元日本代表、前園真聖(ZONO)が現役引退
を表明しました。鹿児島実業高等学校から横浜フリューゲルスへ、アト
ランタ五輪、ヴェルディ川崎、サントス(ブラジル)、ゴイアス(ブラ
ジル)、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ、安養LG(韓国)、仁川ユナ
イテッド(韓国)。ずっと気になっていた選手です。静かな決断です。
                             (KAORU)

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   月刊 茶 茶 茶 《さ・て・ちゃ》 2005.06.05発行号
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◇責任編集 森 かおる
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